empress_100’s blog

女性差別に怒っている

女性指導者

 政治で危機が訪れると男達は責任を放棄し、女性を指導者として祭り上げる。女性に無理難題を押し付ける。男達は失敗すれば女性だけの責任にして、成功すれば女性から実権を奪って英雄を演じる。

 こういう現象は古今東西起きているし、わりと政治学的にも有名な話。フェミニストだけが注目しているわけではない。

 けれども男達は常日頃、女性達からあらゆる権力を奪い、義務だけを負わせて権利を認めなかった。そのくせ、男達は自分達のしてきた責任を女性に押し付けておきながら、女性が失敗すると罵倒する。

 道鏡事件を起こした称徳天皇(女帝)だって当時は男達の起こした政治的混乱に投げ出されて無理難題を押し付けられたんだよな。男帝だったらもっと悲惨になってただろうよ。それでも称徳天皇は無能扱い。

 即天武后(武即天)だって長い間悪女と罵られていたけれど、民衆が反乱を起こさない善政を行っていた。

 イギリスのメイ元首相もドイツのメルケル首相も男達から無理難題を押し付けられた形で指導者になった。彼女達はフェミニストではなく名誉男性なのだろうけど、男達と比べれば明らかに苦労人。

 今、私は「女たちのポリティクス」(ブレイディみかこ著)を読んでいる。最近、フェミニズム関連の本を乱読しているけれど、フェミニストはもっと男に厳しくても良いと思う。女性は腐るほど内省してるから、女性を甘やかしても良いと思う。

 男は男というだけであらゆる悪行が許される。女性は女性というだけで少しでも失敗すると迫害される。

 メルケル・メイ・小池百合子称徳天皇…を無能だと言ってる人達が沢山いるけれど、彼女達よりも明らかに無能で民衆を不幸にしてきた男達が圧倒的に多い。彼女達よりも残忍な男は沢山いるのに目立たないし大目に見てもらってる。

 男は男というだけで甘ったれている。男は男というだけで政治かになれると勘違いしている。汚職・横領・セクハラ・パワハラ・暗殺・嫉妬…男の方が悪辣なのに。