飯沼和三著
ダウン症の子ども達を診察してきた医者の文章。
ダウン症というと身体も弱くて知的障害もあるという認識しかなかったけれど、実際は療育によって知的水準が大幅に上がるものだと分かった。
ダウン症の八割から九割は療育の意味がある。残りの人達にも療育の必要はある。
発達障害でも言えるけれど、押し付けがましい教育ではなく、本人の自発的な知識欲に沿う。簡単なようでいて難しい。
差別は教育と知性を奪うんだな。無責任なクズ男達が「女はバカ」と決めつけてるのと似てる。
ダウン症を知らない人にとってはけっこう面白い。入門書としては良い本。